子供が成長するのは本当にあっという間。そんな中、とても大事なのについ他人任せにしがちなのが性教育。今回は、性教育は断然『親』が『早いうちに』するべきと思っている筆者が、実際体験した恐怖の過去とともにその理由をまとめました。
子供たちへの性教育は、誰がするのが正しいの?
皆さんは、子供たちに性の話を伝えていますか?
きっと、「大事なことだとは思うのだけれど、なんだか話しにくい(恥ずかしい)。」「そういったことって、学校で教えてくれることでしょう?」もしくは、「私も親からは教わっていないから、子供もきっと外で自然と覚えてくれるものでしょう。」このような言葉が頭に浮かぶ方が大半なのではないでしょうか?
実際、私自身も結婚し、出産に至るまで、親と性の話はしてきませんでした。(教わりませんでした)
しかし、です。
詳細は後述しますが、怖い目にあって、どうしたら自分の身を守れるかを考えました。護身術を習おうかだの、明るい道だけを歩くようにするだの、周りを常に気にしながら歩くだの。当時はまだSNSもなく、情報を調べようにも方法もわからず。
警察に「護身術教室とかないんですか?」と聞きに行っても「ありません。」で終わり。
今だから思うのですが、このとき普段から親と性の話ができる関係だったら、相談して知恵をもらうことができたんじゃないかなと。まだ20歳そこそこの娘からしたら、やはり長く生きている大人たちの話は貴重なことが多い。特に親は子供に対して「幸せになって欲しい。」という気持ちが根っこにあるから、損得なく本当のことを話してくれると思うのです。
それに気づいたとき、私から母親に性の相談をしてみました。過去の怖い体験もすべて話しました。母親は普段とてもあけっぴろげな性格です。だけれど、自分の子供に性の話をするのは出来なかったそうなんです。なんだか『恥ずかしかった』と。
私は内心驚きました。「こんな人(失礼)でも恥ずかしいの?!」
でも、なんとなくわかります。私もそのころは大人の仲間入りをしていた頃なので。
もう、ある程度の知識や経験がある大人にとっての『性』は恥ずかしいことになってしまっているんです。
しかし、子供は違います。
まだ生理もない、赤ちゃんがどうやってできるのかも知らない子供たちにとって、性は恥ずかしいことでも何でもない、『事実』なだけです。
まだこの頃の子供に、しっかりと現実の性を教えてあげられるのは、幼稚園の先生でも学校の先生でもお友達でもない、いつもべったり一緒にいる親だけなんです。
性教育は身を守る盾、知らないとこんなに怖いことに・・・。(体験談)
性の話は大事。
女性は身を守るためにも、男性は大切な女性を守るためにも。
そして、犯罪者にならないためにも。
なぜ、性の知識があると、身を守る盾になるんでしょう?
それは、「知識があると、対策がとれるから。」
と言われてもピンとこないと思いますので、これから私の実体験をお話しようと思います。
私がまだ20代だった頃のことです。
地方から福岡県の大学へ進学し、一人暮らしをしてしました。
当時、電車で痴漢にあったり、
進路を左右する大事な資格試験場へ徒歩で向かう道中、変質者に遭遇し、その後気持ちを持ち直せなかった私は、見事面接試験に失敗してしまったり。
一人暮らしをしているマンションの入り口に、下半身を出した男が立っていたり。(マンションは国道に面していました。)
夜中、毎晩決まった時間(2時頃)にインターホンが鳴ったり。しかもオートロックなのに、玄関口で押しているんです。部屋で一人、息を殺していると、今度は隣の部屋のインターホンを押しているようでした。
これらのことは、その都度、はす向かいにある交番へ相談にいきましたが、警察の返答は「これくらいではどうしようもない」。(インターホンの件だけは、マンション入り口に『不審者あり』の張り紙をしてくれ、それからはインターホンが鳴ることはありませんでした。)
大事には至りませんでしたが、どのパターンも大変な被害にあってもおかしくない状態でした。
定期的に、こういったことが起こります。
てっきり守ってくれるはずと思っていた警察も、思っていたほど力にはなってくれませんでした。
学校の後にアルバイトをして帰りが23時~24時くらいの生活です。
たいていこの年代ですと、このような生活になります。
私が特殊なわけではなく、友達にもやはりこんな体験がある子もいます。
不安になるばかりで、自分ではどうしていいのかわからないのです。
しかし、今ならわかります。どうしたらよかったのか。
時間を巻き戻せるなら、「前もって知識を持っておくこと。」
男の人がなぜ下半身を出したがるのか?(もちろん皆じゃありません(*ノωノ)とか、
暗くて細い道でなくても、たとえ、車がじゃんじゃん行きかう大通り沿いに住んでいたとしても安心できない!ということなどなど。
しかし何といっても一番大事だと思うのは、
すぐに「信頼できる誰かに相談するべきだった。」と言う事です。
ただし、こういった内容は、人生の大先輩で「即、行動力」のある人がいいと思います。
そうでないと間に合わないと思います。
一番に思いつくのは、やはり親です。
親ならこのような相談を娘にされたら「とりあえず、一度家に帰ってきなさい。」「一緒に警察に行きましょう。」「お父さんがしばらく護衛する。」など、何かと力になってくれるはずです。たとえ自分の生活や仕事を犠牲にしてでも。それが親です。
しかし、これ(親への相談)がなかなか出来ないのが現実。(私もそうでした)
なぜなら、普段から性の話をしてこなかった親に、やはり話しづらいんです。
だからこそ、子供がいざという時に真っ先に親に頼れるように、親と子は性の話をタブーにしてはいけないと思うのです。
子供への性教育は5歳から、遅くても10歳までに。
さて、ここまでに、『子供への性教育は親がしましょう』ということを語ってきました。
そして、その『親が性教育をする』うえで、とても大事なポイントがあります。
それは、
親から子供へ性教育を始めるのは、小学校へ上がる前にがベスト。
5歳頃から、遅くても10歳まで。
「そんなに早く?」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この年齢ではじめるのには理由があります。
それは、10歳を超えると(今はもっと早いかもしれません。)外から余計な情報が入ってしまっている可能性が非常に高い!ということです。
体の変化も起こってきますし、スマホを持っていたとしたら、意図しない卑猥な画像が流れていたりもしますよね。お友達ともあれやこれやと間違った情報交換をしたりも。
つまり、もうすでに子供たちは性に対して『恥ずかしいもの』と先入観が入ってしまっているのです。
こうなったら親の入り込むすきはありません。
勇気をふりしぼって
「生理っていうのはね・・・。」
「セックスっていうのはね・・・。」
など語りだしても、白い目で見て去って行ってしまうのがオチ。
だから、そうなる前に、まだ何も知らない無垢なときに、妙な先入観が入ってしまう前に、
きちんとした、事実である性について、しっかりと伝え、自分の体の大切さを教えていくべきだと思うのです。
私には現在、2歳・4歳・7歳の娘がおりますが、長女には5歳前からかなり具体的に性の話をしてきています。
詳しくは別記事にまとめますが、先日は指を代用したコンドームの実演もしました。
2歳の末娘は、理解できていないようですが、4歳の次女は何となくわかっているのか?という手ごたえです。
ですので、言っている意味を理解して、正しく自分に落とし込むことができるのは5歳くらいからになるようです。
何をどう話したらよいのか?
今回は長くなってしまったので、また次回記事にまとめていきたいと思います。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。
この記事が、あなたのお役にたてたらとても嬉しいです。
コメント